昭和45年5月24日 少年少女会に対しての御理解 入力者 謙一
御神訓「信心する人は常に守りを心にかけておれよ」
だから金光さまのご信心にはね お守りはない だからね 信心する人は常に守りを
心にかけておれよと ね だからね なら心にかける守りとは先生今日始めて皆さんに
お話しようと思うてね 神様にお願いをさせてもらいよったら頂いたから
もう初めて先生も今日知ったことなんです だからは皆さんも今日始めて聞く訳なんだ
それはね 心にかける守りというのはどういうことかというとね 金光様のご信心ではねこういうことなんです 今規正の時に皆さんが あのー 「お役に立つ人になります」というて神様にお誓いをしたでしょ? ね 言うたね恵介くん 泰郎くんもみんな言ったでしょう ね だからね心に守りをかけるということはね 世のお役に立ちたい 世のお役に立たせて下さいということをいつも自分の心にかけておくことが金光さまでいうならこれはもうお守りと同じであり いやお守り以上のことなのだ これなら例えばね 交通事故なんかに遭うことはないな これをいつも思うておったら ね 僕達がね 段々大きくなって まぁ勉強する 色んな仕事を覚える そしてその勉強を通して仕事を通してね
世のお役に立たせて頂くということ ね 世のお役に立たせて頂くということをいつも心にかけ通しにかけておくということなんだ 忘れないよいに 勉強する時もお家でお手伝いをする時も 世のお役に立ちたい 世のお役に立たせて下さいという神様へ願う心というものをいつも持っておくということがね お道の信心でいう心の守りなのだ
その守りをかけておる限りまず災難に遭わない 先生は今日はそれを本当に確信して皆さんに言うことができるほどしに今日はありがたいものを感じたんです はぁーお道でいう心に守りをかけておれよと仰る守りはどんなもんだろうかと今まで思うておった
けれどもね 今日は初めてはっきりそこが分かった 世のお役に立ちたいという 言うなら神様にお喜んで頂けれる人になりたいという 世のお役に立ちたいということを
心にかけ通しにかけておくことだということ さぁそこでね 一つお話を聞いて頂きたいそれは皆さんも知っておる 猿蟹合戦のお話 みんな知ってるだろう?
皆さんの方が上手かもしれんけれども まー先生の下手な話を聞いてもらおうかな
もう一遍 ね 知ってるけれども聞かせてもらおう ね えーサルとカニとが出会った
サルは何をもっとったかね 「柿の種」(子供たちの声)
うん サルは柿の種を持っておった カニは?「おにぎり」(子供たちの声)
おにぎりを持っておったね うん そこでね サルとカニとが話し合ったんです
ね これと換えようとこう言う 柿の種とそれからおにぎりとを換えようというて話がまとまって替えた 換えた ね そこからこんどは柿の種をもろうたカニはね それを植えた そしてどう言うたかね? 早く芽が出れ柿の種 ね 出らんとハサミでちょん切るぞと言うたね だから柿の芽が出てきた ね こんどは柿の芽がでたら今度はどう言うたかね? 早く木になれ柿の種だったろうね 「ならぬとハサミでちょん切るぞ」(子供)
うん そしたら段々大きくなって柿の木が大きくなった それからその次はどういうたかね 早く実がなれ柿の種じゃったね ならぬとハサミでちょん切るぞ そりゃもう見事に柿がなった ね そこへまたやって来たのがお猿さんです お猿さんは自分が木登りが得意ですから 自分で登って そして熟れておる美味しいのからどんどん食べた
下から眺めておったカニがんね 僕にも一つちぎってくれよと言うた ところがそれは聞こえんふりをしてさっさと自分だけが食べる それどもやっぱりカニはその自分にもちぎってくれというて頼んだ ところがサルはね 青い渋い柿をちぎってカニに投げつけてしもうた ね ですからもう一溜まりもなしにカニは潰れてしもうたというのである
ね そこへ子カニがやってきて ね 悲しんでおるところに臼さんやら蜂やら栗やらが集まって敵討ちをしてやろうという相談をして敵討ちをしたというお話なんだね
そういうお話だろ?そこでね 私は思うの 今日は先生が申しましたね 世のお役に立ちたいという願い そのことこそが自分の心の心の守りだと
この守りさえかけておりゃね 必ず勉強の上にも仕事の上にもこれから成長して大きくなっていく上にも おかげの頂ける人になると思うな 世のお役に立ちたいという人だもん神様がそれを反故になさるはずはない 世のお役に立ちたい 世のお役に立たせて下さいという祈りと願いをもっておる人だもん ね
ただ僕が大きくなって出世をして 偉い人になってというのはねちょうどそれは
おにぎりご飯だったらもうすぐ食べてしまう もうおしまいになってしまうよね
もうなくなってしまうよね けれども柿の種と変えたところは殊勝だったと思うよね
柿の種はすぐ食べられないけれども柿の種を植えた そして柿の実を子供にも孫にも
いうならば残しておこうと子孫にも残しておこうと思うてカニは柿の種を植えたんだと思うよね 例えばどうだろうかね 僕達が大きくなって一生懸命働いて偉くなって沢山のお金も貯めた そのお金をよね 子供の為に残しておこう 山も買おう畑も買おうというようなことになるのと同じことだと思うよね
僕達は今日のお話を聞いてから また帰ってからお父さんやらお母さんにしなきゃいけんとよ だからよーと覚えとかにゃいけん。ね。
どこにね 御教えを頂いた「信心する人は常に心に守りをかけておれよ」と
心に守りをかけるよいうことは お役に立つ人になりたいといつも自分の心にかけておくことだと 今日先生が申しましたですね 世のお役に立つ 世のお役に立つことの為にね勉強もしなければならない仕事も覚えなければならない金も貯めなければならない
家も立派にしていかなければならない ね そこでね、猿蟹合戦のそのカニが例えば子供の為に残したその柿の実やら柿の木やらはね どこが違うかといういこと
ね 神様に喜んで頂くためではなかった ただ子供たちに喜んでもらうためだけだった
ところが皆さんの場合は世のお役に立ちたい その世のお役に立ちたいたまに自分の食べるものも倹約して また自分の食べるものを食べずして言わば柿の種と変えた 言わば信心と変えた 僕たちでもそうでしょうが ね お参りせんでよかったらお家でまだ寝とってもいい 日曜だから また他のおもしろい遊びをしてもいい テレビを見とってもいいお賽銭もいらない けれども今日はそういう全てのものを犠牲にしてお参りをしてきた
ね ちょうど柿の種とおにぎりとを交換したようなものなんだ だから信心させて頂いてみんながこれからおかげを受けていかなけらばならないおかげがね 学校がようできたり仕事ができたり また立派に地位が名誉ができて成長していっても それがただ僕だけのため また自分の一家のことためだけにそれがなされるならね それはどういうことになるだろう それはもうね かにがね 「さー早く芽が出れ」というたり「早く木になれ」というたり「早く実がみのれ」というたのと もう五十歩百歩なんだ 同じことなんだ
けれどもね その柿の実が 例えばこれから皆さんが身につけていくいうならばおかげが世のお役に立つことになる 世のお役に立つ人になる 世のお役に立つ為に 財産ができるほどしに立派な人になる ということだったら これは大変有難いことだし 神様がそういう人間 そういう氏子を求めてござる 神様がそういう人間ができることをこの世の中に一人でも多くできることを願っておられます それが神様の願いなんだ そういう
神様の願いが成就することを 「神の願いが地上に成る」という難しいことになる。
言葉でいうと 神様の願いが地上に成る それは人間氏子が世のお役にっというような念願を生活をしていくような人間が地球上に沢山できていくということが神様の願い
その神様の願いに答えて僕達はね 世のお役に立つ人にこれからならなければならない
その世のお役に立ちたい世のお役に立つ為に勉強しておるんだというようなことになってくるとね それはもう常に自分の心に守りをかけておるのと同じことになる
これがおかげにならないはずがぜったいに無い ということをね 今日は皆さんに覚えてもらいたい いやそしてそれをいつも心の守りかけて 心の守りとはそういうことだと
ということを知って頂きたい 分かったね 難しくはなかっただろ?
分かっただろ?分からなかったかな?分からなかったらまた後で今日のをテープに録ってあるからそのテープを聞かせてもらったらいい そしてこれはもう一生涯忘れることのできないほどに大事なことだと思う どうぞおかげを頂きますように
今頂いた御理解のことが どういうことが今の御理解で分からせられるかというと
自分が植えた柿の木 自分が育てた柿木 いわいる柿の実で自分が命を落とさなければならないような結果になったということなんだけれど 例えばただ我情我欲で貯めあげて
そしてそれを子供に孫に残すというようなことが如何に愚の骨頂かということが分かるねえーそのー 自分の貯めた我情我欲で貯めたそれで子供が孫が返って難儀をする
いや 自分の貯めたもので自分が命を落とすような結果にすらなるというようなことを
今日の御理解は教えておると思うんだけれど 本当に心に守りをかけるということが
あー世のお役に立ちたいと そういう世のお役に立ちたいというような心を 心にかけ通しにかけることが金光様のご信心でいう お守りだというのだからね
もう本当に素晴らしいことだと思うです ですらそういう思い そういうお守りをかけながら出来た財産 そういう金であり物であったらそれが世のお役に立たないはずも無いし子供たちが不幸せになるようなことがあろうはずもないもんね